毎年のように話題となる最低賃金の引き上げ。
工事業にとっても人件費の見直しは避けられず、見積や実行予算の数字に大きな影響を与えます。
「労務単価をどう更新すればいいのか?」
「修正忘れで利益が減ってしまわないか心配…」
そんな不安を解消してくれるのが、ハウロードシリーズの労務単価管理機能です。
標準単価マスタの一括更新から、担当者ごとの単価設定、原価管理への自動反映、そして安心の権限管理まで。
改定時に役立つ便利な仕組みが揃っています。

今回は賃金引き上げのタイミングで特に力を発揮するハウロードの機能をまとめてご紹介します。
・バラバラの計算や入力を防ぎ、経営・現場・経理が同じ基準で動ける。
・登録直後から新しい単価が反映され、見積作成や予算管理が止まらない。
・標準単価から担当者単価まで一貫して調整でき、現場に合った運用が可能。
どんな機能?
最低賃金の引き上げや社内の賃金ルール変更は、突然やってくることも少なくありません。
ハウロードの労務単価管理では、こうした変更にすぐ対応できる仕組みが備わっています。

ここがポイント!

労務単価を「標準単価」として登録できる機能は、ハウロードの大きな強みのひとつです。
ここでいう「標準単価」とは、見積作成や実行予算を組むときに使われる“基準となる金額”のことを指します。
例えば、現場で働く職人さんの1日あたりの労務費を「標準単価」として登録しておくと、見積書を作成するときに自動でその金額が呼び出されます。

担当者が都度入力する必要はないのじゃ。
また、古い金額を参考にしてしまったりする心配もないぞよ。
最低賃金は毎年のように引き上げられていますが、この改定に合わせて「標準単価マスタ」を一度修正すればOKです。
- 改定作業は1回だけ
標準単価を新しい金額に上書きするだけ。 - 自動で全体に反映
修正後は、新規の見積作成や実行予算の計算に最新の単価が自動反映されます。
「一人ひとりの担当者がそれぞれ単価を直す」必要がなくなり、会社全体で統一された金額をお使いいただけます。
- 担当者によって古い単価を使ってしまう心配がなく、見積金額のバラつきを防止。
- 改定のたびに1件ずつ修正する手間がなく、1回の更新で全体に反映される。
- 常に最新の単価で見積・予算が作成されるため、改定後の人件費を正しく織り込める。

標準単価が会社全体の基準値だとすると、担当者マスタでの労務単価設定は“個別対応”のための仕組み。
社員や職人さんごとに「定時単価」「残業単価」「休日出勤」などを細かく設定することができます。
- 経験やスキルに応じて基本単価が違う
- 一部の担当者だけ残業単価が高い
- 特殊資格を持つ人は休日出勤の単価が高い
こうした違いを反映させるために、標準単価を基準にしながら、原価管理などの場面では担当者マスタで個別の単価をお使いいただけます。
- 見積書単位で個別調整ができるから、最低賃金アップにも柔軟に対応でき、経営判断がスムーズ。
- 定時以外の働き方にも対応できるから、現場ごとの実態に沿った原価管理が行えます。
- 数字のズレがなくなるから、工事ごとの採算を正しく把握。

登録した労務単価は、単なる見積の基準値にとどまらず、工事原価や実行予算にもそのまま連動します。
最低賃金改定などで単価を修正すれば、その影響はすぐに原価計算や予算管理へ反映される仕組みになっています。

最低賃金の引き上げに合わせて即座に反映させることで、工事ごとの収支を正しく把握し、利益を守る経営判断に。
新しい最低賃金に合わせて修正。
一度の修正で反映されます。
個別条件に応じて必要なら上書き。
改定後の数字がすぐに予算計画や利益計算に反映される。
- 改定後の新しい単価を即時に適用することで、実際の人件費とのズレを防げます。
- 労務費は工事原価の大きな割合を占めるため、最新単価が反映されることで粗利率や利益計算の精度が高まります。
- 改定後の労務費を見込んだ実行予算が作れるので、工事全体の収支やキャッシュフローを正しく見積もれます。

改定前の古い単価を使ってしまうと、現場が始まってから「思ったより利益が出ない」という事態に。
更新された単価が反映されれば、最初から正確な損益予測が可能です。
残業や深夜作業、休日出勤など、勤務形態によって労務単価は大きく変わります。
ハウロードシリーズは、勤務形態ごとに単価をあらかじめ区分して登録できます。

定時・残業・休日といった複数のパターンに柔軟に対応できます。
- 人が手で割増を再計算すると間違いが起きやすいが、自動反映なら安心。
- 夜間作業や休日出勤が多い現場でも、正確なコスト計算が可能。
最低賃金の引き上げにもスムーズに対応でき、更新漏れや計算ミスを防ぎながら、現場と経営双方に安心をもたらします。

労務単価は、会社の利益や経営判断に直結する大切な数値です。
もし担当者が誤って修正したり、意図せず古い情報を入力してしまったりすれば、見積や予算、利益計算に大きな影響を与えかねません。

ハウロードシリーズは、IDごとに操作できる範囲を制御できる「権限管理」があるぞよ。
権限の段階的な設定が可能です。管理者、経理担当、現場担当など、役割に応じて操作できる機能を細かく分けられます。
また、限られた管理者しか閲覧することができない設定も行えます。
管理者専用モードはデリケートな給与情報を一般社員に公開することなく、安全に管理できます。
- 故意に数字を変えられてしまう危険を避けられる。
- 管理者は戦略的な判断に集中でき、現場担当者は数字を気にせず業務に専念できる。
労務単価という経営の根幹に関わる数値を、限られた人だけが安全に変更できます。
誤操作や不正を防ぎ、会社全体で信頼できる数字を共有できるからこそ、経営判断に安心して活かすことができます。