工事が完了するまでには、材料の手配、外注作業、職人さんの稼働など、さまざまな費用が日々発生しています。
ところが工事がまだ終わっていないというだけで、「いま、どれだけ原価がかかっているのか」が分からないまま、
進捗管理や原価管理を“勘”で行っていないでしょうか?

そんな現場の悩みに応えてくれるのが、「仕掛工事一覧表」です。
材料費・外注費・労務費など、工事途中の原価を明細つきで自動集計・一覧表示できるこの帳票があれば、工事が完了する前でも、どの現場に・どれだけ費用が発生しているのかを正確に把握できます。
・材料費・外注費・労務費など、仕掛原価の内訳を一覧で把握
・工事完了前でも、累計原価の進捗をチェック
・原価の内訳が分かるので、どこでコストがかかっているかが明確に
どんな機能?
まだ完成していない工事=仕掛中の工事について、
発生している原価(材料費・外注費・労務費など)を一覧で見える化できます。
操作方法もボタンで期間を選択するだけ。
月末締めや決算前など、「この期間に、どの工事で、いくらコストがかかっているか」を一目で確認できます。

ここがポイント!
仕掛工事とは、「まだ完成していない途中の工事」のことです。
工事業では、1日や1週間で終わるような作業ばかりではありません。
数ヶ月、あるいは1年近くかかる現場も多く、その途中の段階で材料や人件費などのコストはどんどん発生しています。
- 材料はすでに納品済み
- 職人さんも何日も現場に入って作業している
- でも、まだ工事は完了しておらず、請求もできていない

このような状態の工事は、帳簿の上では「売上」にはできないのじゃ。
ですが、費用だけが発生しているのでは帳簿が不自然になってしまいます。
そこで、工事途中の原価を「仕掛工事」として一時的に資産計上しておき、工事が完成した時点で売上・利益と一緒に精算します。

その途中までの原価を、仕掛工事として集計・管理できるのが、「仕掛工事一覧表」じゃ!
工事が進行中でも、発生しているコストを正確に把握できることは非常に重要です。
仕掛工事一覧表では、工事ごとの進捗コストを「材料費・外注費・労務費」などの内訳つきで一覧表示できるため、「どの工事に」「どんな費目で」「どれくらいの原価が発生しているか」がひと目で分かります。
- 材料費だけが突出して高い
- 労務費はまだほとんど発生していない
- 外注費のタイミングが前倒しになっている
こうしたコストの偏りや進捗ズレを早期に把握できると、「まだ利益が残るか?」「予算内に収まっているか?」といった判断を、数字で冷静に行うことが可能になります。
工事の進捗管理でよくあるのが、「そろそろ終わるはず」「このくらい原価が出ているだろう」といった感覚に頼った判断。

じゃが…工事原価は“なんとなく”で把握していると、あとで赤字が見えてくることも少なくないぞよ。
仕掛工事一覧表では、現時点までにどれだけ原価が発生しているかを自動で集計。
工事完了前でも、「累計で材料費が〇万円、外注費が〇万円」といった正確な数値が一覧で確認できるため、進捗とコストのズレにいち早く気づくことができます。

期間を指定するだけで自動集計できるので、月次や四半期のタイミングでのチェックも手間や集計ミスがないのも嬉しいですね。

工事全体の仕掛原価の合計も自動で表示されるため、決算時の在庫計上や原価精査、期末資料の作成にも役立ちます。
会計処理の負担を減らしつつ、確かな数字で経営判断ができる環境を整えてくれる、頼れる帳票です。