日々の業務に追われる中で、「誰がどんな工事を担当していて、どこまで進んでいるのか?」を、正確に把握できている企業はそう多くありません。
特に、工事が完了していない“未成工事”は、費用はすでに発生しているのに売上に反映されておらず、管理の手を抜くと、“利益の落とし穴”にもなりかねない要注意ポイントです。

そんな中、頼りになるのが未成工事一覧表。
ハウロードシリーズの未成工事一覧表は、担当者別・受注区分別・発注先別・拠点別など、見たい視点で工事を絞り込み、進捗やコスト状況を一覧で把握できます。
「誰が」「どこで」「何を抱えているのか」──人と数字の両方を可視化することで、未来の利益とリスクを早めに発見できます。
・どのタイプの受注にリスクや遅れが集中しているかが分かる
・特定の担当者に偏っている工事や停滞している案件を可視化
・今後の売上見込みや工事完成時期の見通しにもつながる
どんな機能?
まだ完成しておらず売上計上されていない工事について、
発生している原価や進捗状況を「人」と「数字」の両面から見える化できます。
指定した期間中に完了していない工事が自動抽出され、
発生済みの材料費・外注費・労務費などの原価を明細つきで一覧表示できます。

ここがポイント!
工事が終わっていないからといって、管理を後回しにしていませんか?
未成工事こそ、「どこに、いくら、何の原価がかかっているか」を正しく把握することが、利益を守る第一歩になります。
未成工事一覧表では、工事ごとに原価の“内訳”が細かく表示されており、例えば次のようなことがひと目で分かります。
- どの費用が特に大きくかかっているのか?通常より高騰している費目はないか?
- すでにコストは発生しているのに利益が出ていないか?
材料費・外注費・労務費などの費目別原価が一覧で確認できるため、工事の原価構造そのものを“見える化”できます。
また、原価のかけすぎや、請負金額とのアンバランスも早期に把握できます。

材料ばかりが先行して出ている工事、外注が多く進捗している工事など、進め方のクセや進捗のズレといった 工事ごとの偏りも“数字”で把握できるのが特長じゃ!

受注形態や取引先、担当者や拠点など、「見たい切り口」で自由に絞り込みができるため、工事の状況を、目的に合わせて細かく分析することができます。
元請・下請・納品など、受注区分ごと | 「下請だけ赤字が多い」などの構造的な問題点に気づくことができます。工種別の原価管理ルールや収益性のばらつきも把握可能。 |
官公庁・民間企業・個人など、発注先ごと | 発注元ごとの工事の特徴や進捗傾向の違いが明確になります。「官公庁案件では材料費がかさみやすい」など、予測精度が向上。 |
複数の担当者や拠点 | 特定の担当者や拠点に未成工事が偏っていないかをチェック可能。工事の停滞原因を人単位で分析し、業務配分の是正につなげられます。 |
- 受注区分1…元請大口 / 元請小口 / 下請大口 / 下請小口 / 納品 / その他
- 受注区分2…官公庁 / 民間企業 / 一般個人 / 受注区分設定なし
- その他の絞り込み条件…担当者(複数選択可) / 拠点(複数選択可)

未成工事一覧表は、「経営判断のタイミングを逃さない」ための分析ツールとしても、財務・予算・会議レポートなど、あらゆる場面で活用できます。
棚卸しや決算期になると、「まだ終わっていない工事がどれか」を把握するのは非常に重要。
この一覧表では、過年度から継続している工事も自動で集計できるため、在庫として残すべきか、請求・検収を進めるべきかの判断が早くなります。

売上計上がまだの工事を把握することで、「来月以降、どの工事で売上が立つか」「今年度にいくら見込めそうか」など、
将来の収益計画やキャッシュフローの見通しにもつながります。「見えていなかった赤字工事」の発見にもつながります。